2016/05/01 決意
熊本地震の前日、父が他界しました。
胃がんでした。
発見から9ケ月、緩和ケア病棟に入院中の際には、
自分の福祉タクシーで自宅に帰ったりもしました。
仕事で末期のがんの患者様を、ご自宅にお送りすることもあり、
自分なりに精一杯、患者様とご家族のお気持ちを解ろうと
努力してきましたが、甘かったです。
こんなにも悲しい気持ちなのかと、思い知らされました。
4月13日 入院していた大分県中津市の病院で
父は息を引き取りました。
その日に通夜、翌日葬儀を執り行い、
自分と家内は翌日手続き等を行うため中津市に泊まり、
大学生の娘と高校生の息子を、先に新幹線で熊本に帰しました。
そしてその夜、あの1回目の大きな前震。
娘と息子は二人きりで、近くの公園に車を移動して避難。
自分達も焦る気持ちを抑えて、翌日早朝に熊本に戻りました。
そしてその夜、あの本震が。
前日は大したことがなかった家の中も、
2日目の本震では棚等がすべて倒れてぐちゃぐちゃ。
持ち帰った父の位牌とともに、車内で数日間過ごしました。
今回、このようなプライベートな内容をブログに書こうと思ったのは、
自分の決意を残しておきたかったからです。
父の死と熊本地震。
今、自分の背中を強く押してくれるのは
「福祉タクシー」という仕事です。
父は自分のこの仕事をとても褒めてくれました。
このブログを見て、とてもうれしそうに電話をくれました。
父は今もこのブログを見てくれていると思います。
父に誓います。
「福祉タクシー」という仕事を、誠心誠意、全力でやり続けます。
父の経験も生かし、お客様の気持ちになり、
この仕事を全力でがんばることが、
自分のできる熊本の復興へのお手伝いになると思います。
そして、こんなときこそ笑顔を忘れずに。
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